世紀末制覇の野望に燃える南斗の聖帝サウザーはレジスタンスの英雄シュウを倒した。
満身に怒りをこめてケンシロウはサウザーに立ち向かう。




第68話 (Chapter068)
悲しき聖帝サウザー
お前は愛につかれている!!

放映日  1986/03/20
演出  石田昌久
脚本  戸田博史
作画監督  上村栄司
美術  市谷正夫




今週の山場 (Topics)


「家政婦は見てしまった!!」みたいな状況に見えますが、それは大きな間違いです。
天破活殺の副作用で血管浮き彫りになり、「なんじゃこりゃ〜!!」とビックリしているんです。




今週のお話 (Story)

心臓の位置が逆さまなので、経絡秘孔の位置も表裏逆というのがサウザーの体の秘密であった。
ケンシロウの名推理によって謎を暴露されたサウザーは、遂に南斗鳳凰拳の奥義を持って戦う事を決意する。
十字稜の頂点で鳥の羽ばたきをイメージしつつ、奥義の「天翔十字鳳」を披露するサウザー。
対するケンシロウも、北斗神拳の秘奥義「天破のかまえ」でサウザーを迎え撃つ。
互いに奥義を出した二人。
後は個々の能力が勝敗を決するのみ。
二人の奥義の激突は天変地異を引き起こし、 天から雹が雨あられと降り注ぐ。
これで水不足も解消されるかと思ったが、残念ながらすぐに降り止んでしまった。
先に手を出したのはサウザーだった。
ケンシロウのパンチをことごとくスリ抜けつつ、両肩を切りつけるサウザー。
羽毛のようなサウザーのフワフワ加減にケンシロウは翻弄される。
自信満々のサウザーは、トドメの一撃を放とうとケンシロウに飛びかかる。
迎え撃つケンシロウは遂に構えから技へと移行した。
両コブシにチャージした闘気を、波動砲よろしくサウザーにブッ放すケンシロウ。
北斗神拳秘奥義「天破活殺」で、ものの見事に打ち抜かれたサウザーは大きく後方にフッ飛ばされてしまった。
ポージングを取りつつ「将星堕ちるべし」と勝利宣言するケンシロウ。
一方、サウザーは天破活殺の副作用で全身の秘孔があらわになって大ピンチ。
再び十字鳳で襲い掛かろうとするが、足までガクガクになってしまい、万事休すな状況になってしまった。
もはや帝王としての意地で戦い続けるサウザーは、「引かぬ!・媚びぬ!・顧みぬ!」 という名セリフを叫びながら倒立し、腕の力でジャンプする。
サウザー最後の攻撃を百裂拳で受けとけるケンシロウ。
二大パワーの激突による衝撃波で、周囲の建築物が崩壊を始めた。
もはや超人の域に達した死闘を制したのはケンシロウであった。
「北斗有情猛翔破」でサウザーにトドメの一撃を叩き込む。
敗れたサウザーはケンシロウに なぜラブの為に戦うのか質問する。
それに対しケンシロウは「ラブには温もりがあるからだ」と答えた。
愛を取り戻したサウザーは完敗を認め、その最後の瞬間を師オウガイの下で向かえた。
サウザーの死に答えるように、 聖碑の下からシュウの血が流れ出す。
派手に崩壊を始めた十字稜を後にするケンシロウ。
観戦していたラオウは トキとケンシロウと戦う事を予言しつつその場から立ち去った。
戦い終わったケンシロウがリンを抱っこしている所で今週は終わり。
次回に続く。




今週の強敵 (Character)


ケンシロウに説かれ、ラブ・パワーに目覚めた聖帝サウザー
最後は童心に戻りつつ、師オウガイの遺体と共に永遠の眠りにつくのです。




今週の北斗神拳 (Battle)


ケンシロウの強さを認めたサウザーは南斗鳳凰拳「天翔十字鳳」で勝負をかけます。

サウザー
「対等の敵が現れた時、帝王自ら居を捨て立ち向かわねばならん。即ち天翔十字鳳! 帝王の誇りを賭けた不敗の拳!!」

対するケンシロウは北斗神拳秘奥義「天破の構え」でサウザーに応えます。

トキ曰く
「天破の構え・・・。北斗七星は天の守護神。天乱れた時、天をも破ると言われる北斗神拳究極の秘奥義」との事です。

自らの守護獣「フェニックス」を背後に具現化させながら、ケンシロウにジャンプ攻撃をしかけるサウザー。
天空を漂う一枚の羽毛状態になっているので、ケンシロウの迎撃パンチも空しく宙を切るばかりです。
直接殴れないのであれば、飛び道具でやっつけようと考えたケンシロウ。
両のコブシにオーラパワーを集中させ、サウザー目掛けてズドンとブッ放します。
ケンシロウが放った七発のオーラショットで貫かれるサウザー。
ちゃっかり北斗七星の形に打ち抜いてるあたり、北斗神拳伝承者としてのこだわりが感じられます。
「天破活殺の奥義は闘気。即ち戦う気迫をもって、触れずして秘孔を突く事にある」とはケンシロウの弁です。
技後もしばらくの間、ポージングを取りつつ余韻に浸っていたケンシロウ。
最後は「将星堕ちるべし!!」というカッコイイ台詞でキメました。
天破活殺で足の自由まで奪われたサウザー。 しかし「引かぬ・媚びぬ・顧みぬ」というポリシーを持つサウザーは、逆立ち状態から最後の攻撃に出るのです。
話が変わりますが、ゴライオンのOP歌詞「恐れず・怯まず・退かず」になんとなく似てるな〜と思いました。
ケンシロウとサウザー。
二人の最後の打ち合いが始まりました。
殴り合いによって発生した衝撃波は、周囲のビルを破壊するほどのトンデモ加減で、ちとオーバーすぎる気がします。
スタミナ切れで動きが止まったサウザーに、怒涛のラッシュを叩き込むケンシロウ。
これでもかこれでもかと殴りまくります。
コナミのパンチマニアでもサウザー戦ではこんな展開になるんですが、運動不足の私には最後まで連打する事が出来ません。
最後はサウザーにラブ・パワーの素晴らしさを伝道する為、痛みを生まぬ「北斗有情猛翔破」で トドメを刺しました。
これで長かった聖帝サウザーとの戦いも幕を下ろすのです。




次回予告 (Next)


拳王復活の時は迫る。
風雲急を告げる世紀末に命を捨てて立つか、トキ。

次回『北斗の拳』、
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