世紀末救世主伝説

2000年の歴史を刻み受け継がれてきた恐るべき暗殺拳があった。
その名を北斗神拳。
天空に連なる七つの星の下、一子相伝の北斗神拳を巡って悲劇は繰り返される。




第30話 (Chapter030)
宿命はしのびよる!
ジャギお前は何者!!

放映日  1985/05/30
演出  梅澤淳稔
脚本  戸田博史
作画監督  青嶋克己
美術  市谷正夫




今週の山場 (Topics)


ケンシロウはかなりショッキングな事をしてますが、相手はただのモヒカン雑魚なのでいらぬ遠慮は無用です。
原作ではノコを前後にギコギコ引くんですが、アニメ版ではカットされてます。
この後、雑魚は「ぱぴぷぺぽ!?」という名フレーズを残して逝きます。




今週のお話 (Story)

先週登場した覆面バイカーは実はかつてケンシロウが兄と呼んだ男「ジャギ」であることが判明した。
ケンシロウの名前を語り「七つの傷の男は青二才のろくでなし」というイメージを世間に定着させるため、ジャギとその部下達は毎日地道に活動を続けているのだった。
その頃、ケンシロウは北斗神拳継承者争いのオトシマエをつけるため、ジャギ抹殺の旅に出ようとしていた。
「この街で私と一緒に暮らしましょう」と泣き叫ぶリンを振り切って村を出て行くケンシロウ。
レイはケンシロウ命令でリン&バットの面倒を見るハメになった。
場所は変わって砂漠のとある街では村人を対象にしたノコ引き大会が開催されていた。
ジャギの銅像を指差し「あの方の名前を言ってみろ」と質問するジャギの手下達。
答えられなければ罰ゲームとして地面に埋められた村人の首をノコギリで引かなければならないというエキセントリックなルールである。
マントで顔を隠したケンシロウはノコ引き大会に飛び入り参加を果たすのだが 、勢いあまって司会進行役の雑魚の脳天にノコギリが深々と突き刺さってしまった。
「引くのは俺の頭じゃねえよ・・・。ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ!!」という断末魔をあげ絶命する司会進行役の雑魚。
ジャギの銅像を見つつ回想シーンに入るケンシロウ。
かつて模擬戦でジャギの含み針&千手殺をわざと食らって負けた記憶が蘇ってきた。
なにかと因縁をつけてくるジャギに対し、師父リュウケンは「必ずお前の災いとなるだろう」と予言するがそれが見事的中してしまった。
てなわけで回想終わり。
ケンシロウはここで自ら正体を明かし、ジャギの手下達を一網打尽にした。
最後に一人残った自称「ジャギ様から北斗神拳を盗んだ」という名もなき雑魚がケンシロウの秘孔を突く。
「お前の命は あと十秒」と豪語しカウントダウンを始める名もなき雑魚。
3・2・1・・・0。
カウントダウンが終わるとケンシロウではなく名もなき雑魚が爆死した。
あらかじめケンシロウが秘孔をついていたのだが、なかなか凝った演出をするねえ。
周囲の人々の誤解を解き、「七つの傷の男は本当はいい奴」というクリーンなイメージを定着させることに成功したケンシロウはジャギがいるという南のオアシスの街へと向かった。
一方、「兄よりすぐれた弟なぞ存在しねえ」というイデオロギーを持つジャギはケンシロウの到着を今か今かと待ち構えている所で 次回に続く。




今週の強敵 (Character)


ケンシロウの回想シーンで登場した過去バージョンのジャギです。
決して「犯人はお前だー!!」と言ってるわけではありませんよ。
「兄をもっと敬え」とケンシロウに教育的指導をしているシーンなのです。




今週の北斗神拳 (Battle)


ジャギは含み針など己の拳以外にも色々な小道具を使用します。
今回は含み針でケンシロウの右目を封じることに成功しました。
命中率はそれほど悪くはないようです。
セコイように見えますが、しょせんこの世は弱肉強食なので全く問題ありません。
ジャギがケンシロウに放ったこの技は「北斗千手殺」といいます。
含み針で動きが止まったケンシロウに突きの嵐が雨あられと降り注ぎます。
ちなみにこの技は空中にいるときしか出せないので注意が必要です。
ケンシロウは打撃を受けまくってますが、よく見ると秘孔マークには全くあたっていません。
ちまちま秘孔を突くより大技連発で相手をKOというのは、大雑把なジャギらしい戦闘スタイルと言えるでしょう。
大雑把ゆえに継承者になれなかったとも言えますが・・・。




次回予告 (Next)


ケンシロウの名を語るジャギ。
幼い兄弟までも餌食にするジャギにケンシロウの情けは断ち切られた。

次回『北斗の拳』、
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