かつて男たちは闘い、この世に一時の平安を残し、天に地に散っていった・・・。
やがて男たちの戦いの歴史は砂の中に埋もれ、伝説が残った。

世紀末救世主伝説 北斗の拳2




第122話 (Chapter122)
帝都崩壊! ジャコウ、
せめて地獄で夢を見よ!!

放映日  1987/07/09
演出  石田昌久
脚本  戸田博史
作画監督  須田正己
美術  砂川千里




第122話 前半 (A part)


アインの尊い犠牲によって、ついに天帝はレスキューされたのであった!

バット
「ケン! ファルコ! 友の・・・俺達と同じ血を持った友の・・・アインの死に応えてくれ!!」

ケンシロウ
「ファルコ・・・お前が戦うのは天帝を守る為」

ファルコ
「うむ、天帝ルイ様が救い出された今、もはや戦う理由はない」

そして、今や全員から狙われる身となった総督ジャコーゥ様は、必死こいて梯子を駆け上っておりますた。

ジャコウ
「うひぃ〜〜! 冗談じゃないYO! まったく!!」

ジャコウ
「とんだ所で邪魔が入りおった〜! 
オィ!例の仕掛けで奴らをギャフンと言わせてやれぃ!!」


まだまだネタが尽きないジャコウ様。
今回はどんなビックリギミックで我々を楽しませてくれるのでしょうか?

ジャコウ
「ケンシロウ〜! ファルコ〜! 
貴様達の命は〜このジャコウ様が貰った〜!」

自信満々ですが、果たしてどうなる事やら。

ジャコウ
「殺れーーーーぃ!!!!」

これまたエラいアナログ式なスイッチですな。

ゴゴゴゴゴッ!!!

おぅっ!? 壁がっ!!

なるほど、これでケンシロウ達を潰れたトマトにしてしまおうというワケですね。

ジャコウ
「ざまぁ〜〜カンカン! 北斗も元斗もこれまでよぉ〜〜!!」

トラップが見事にハマってジャコウ様、有頂天!

ジャコウ
「これからはジャコウ様の時代! もはや俺様は総督ではない。この世を支配する天帝だぁーーーー!!」

ジャコウ様が支配する新時代がどんな物なのか見てみたいような気もしますが、そういう展開は確実にあり得ないので過度な期待は禁物です。

「キラーん!!」

壁にヒビが入り、その下から怪しげな謎の光がお前を倒せと輝き叫びます。

ジャコウ
「ちょっと!? 眩しすぎますよぉ〜!!」


謎の光にうろたえるジャコウ。
それにしても隣のタイガは落ち着きすぎ!
こんな所で大物ぶられても困るんですが・・・。
バァ〜〜〜〜〜ン!!!

そして、中から二人のマッチョマンが現れたからさぁ大変!

ジャコウ
「はわわっ!」

ジャコウ様、人生設計狂いっぱなし。

ジャコウ
「出たぁ〜〜〜〜!!」


とてもわかりやすいリアクションでうろたえるジャコウ様。
どうやらこの世の春も終わりのようです。
ジャコウ
「まだ生きてやがる!? お、お前ら何をしておる!かかれぃ!奴らを倒せぃ!! ハァハァ・・・奴らは傷ついておる。今なら倒せるぞぉ〜!奴らを倒した者はこの帝都の長にしてやる! 帝都の長になれば、何でも思い通りどぅわ〜〜!!!」


ついになりふり構わぬ大盤振る舞いに出たジャコウ様であった。

帝都兵A「足元なんてフラフラだぜ」

帝都兵B「あんな死に損い、誰でも倒せそうだな!」

ジャコウの百面相に乗せられた帝都兵達が二人の前に立ちはだかります。

ケンシロウ
「ファルコ、ここは俺にまかせておけ」

先刻受け止めた巨大なロケットアローを片手で軽々と振り回すケンシロウ。その姿に帝都兵達もビビッてしまいます。

ケンシロウ
「どうした、かかって来い!」

帝都兵の皆さん
「えりゃー」

数を頼みに束になってかかる帝都兵の皆様。ですが、BGMにタフボイとか流れてますからね。この後ケンシロウに凹々に蹂躙されてしまうのは避けられない定めなのです。
ケンシロウ
「えいや!!」


帝都兵
「痛いですぅ〜!」

今時の世の中では倫理的に問題になりそうなやり方で帝都兵を処理していくケンシロウ。よい子は真似しちゃだめだぞ!
帝都兵のみなさん
「蹂躙されまふたー!!」


タフボイが流れ終わるのに合わせて、キッチリ処理される帝都兵の皆様。この辺の仕事っぷりは流石としか言い様がありませぬ。
ジャコウ
「ダメだこりゃ〜! ・・・お、タイガ〜! お前行け! お前なら奴を倒せる! 奴を倒せば総督の座を譲ろう〜!」


最後の切り札タイガに残りの全財産を投入しようとするジャコウ様でしたが・・・。
ジャコウ「奴らにもう力は残っていない。さっきのは悪あがきだ。あんな奴らは誰でも殺れるぅ!」

タイガ
「ならばお前が逝け」


ジャコウ「工工エエエエエ(´Д`)エエエエエ工工

タイガまさかのボイコットにジャコウ様もビックリ!
ジャコウ
「ウソだろぉ〜、頼むよぉ〜〜、たいがあぁぁ〜〜〜〜」


必殺のスリスリ攻撃で泣き落としをかけるジャコウ様でしたが・・・

タイガ
「あっち逝け」


ジャコウ「いや〜〜n」

あっさり拒絶されてしまうジャコウ様。ま、人付き合いなんてこんなモンです。

タイガ「フン、さらばだ!」

ジャコウ一人残し、タイガは退場してしまいました。

てか、その高さから落ちたら人生からも退場してしまいそうな気がしないでもありません。

ジャコウ
「くっ、腰抜けどもぉ!! こうなりゃもう・・・」

追い詰められたジャコウ様の最後の切り札を出す時が来たようです。

ジャコウ
「にげよう・・・」


Uターンして全力疾走ダ!!
ケンシロウ
「逃げるの禁止」


聖帝様並みのスナップをきかせて、ロケットアローをブン投げるケンシロウ。
ジャコウ
「カスりまふたヨォーーー!?」


あえて一発で仕留めない所がちょっぴり意地悪です。
そしてロケットアローは帝都の壁を貫通し、中から大量の水が噴き出してきました。

ジャコウ
「あいやぁ〜〜〜!?」

ジャコウ様、水の流れに乗ってスタート地点に逆戻り!

ジャコウ
「ハァハァ・・・この歳になって一日に二回もウォータースライダーするとは思わなかったデス」

息も絶え絶えなジャコウ様。流れ着いたその先には・・・

ジャコウ
「いやぁ〜!? 今この瞬間出会いたくない男ナンバー1な殿方が目の前に〜〜!!!」


ジャコウ様の波乱万丈な人生も、遂に終焉の時が近づいてきたようです。
ケンシロウ
「ファルコ、決着をつけるのはお前だ」


ファルコ
「すまぬ」
ジャコウ
「うわ〜ん! もう、馬鹿ッ!バカァッ!!」


もはや逃げ場はありませんよ?
ファルコ
「・・・・・・ッ!」


そんな時、戦いのダメージからかファルコの義足が音を上げてしまいます。
ジャコウ
「キラーン!!」


お、こりゃイケるんじゃね?
ジャコウ様は命を賭けた最後の大博打に出ることにしました。

ジャコウ
「お、おい! ケンシロウさんよ! 俺がファルコを倒したら見逃してくれないか! いいだろぉ〜? 約束してくれよん〜!」

ケンシロウ
「いいだろう、倒せたらな・・・」

あっさりと交渉成立です。

ジャコウ「今のファルコなら俺でも倒せるわ〜! うぇへへへっ! ここを狙えば貴様は二度と立てぬわ〜〜!!!」

あっかんべーしながらファルコの義足を狙うジャコウ様。下手したらインパクトの瞬間舌を噛み切っちゃうかもしれないくらいベロ出てますが、それは余計な心配なのでスルーする事に致します。

ジャコウ
「どりゃっ!! ・・・・・・あれ?」


ファルコ
「何を勘違いしている? ケンシロウ以外の男に折れるものか」
ファルコ
「例えこの体が九分九厘死んでいようと、うぬら如き指一本で倒せる! ふんっ!」


ジャコウ
「あぁん! 取り上げちゃイヤん!」


ジャコウの獲物ロケットアローを没収するファルコ。

ファルコ
「貴様のために何人が苦しみ、地獄に落とされた事か・・・」

ロケットアローをジャコウに叩きつけるファルコ。


ジャコウ
「痛い!イタイデスヨ〜〜!?」

ジャコウ
「まっ、待てファルコ! 仲直りしよう〜! 俺を恨まないでくだちゃい…」


商人チックなお手々モミモミ攻撃でご機嫌を伺うジャコウ様でしたが・・・。
ファルコ
「恨みなどという言葉では生ぬるい!」


どうやら交渉は無理だったようです。
残念!
ジャコウ
「あ!アッチィ〜〜〜〜〜!?」


ファルコの右腕が真っ黄色に燃えて、ジャコウを掴めと轟き叫びます。
ジャコウ
「ちょっと、アツィよぉ〜〜〜!?」


ファルコ
「この世から失せろ!ジャコウ!!」

ファルコ
「ヒィィイイトゥ! エンドォ〜〜!!」

ジャコウ
「プギャーーーー!?」

ジャコウ様はファルコによって過激にボンバーされてしまいました。

しかし、ちょっと火薬が強すぎネェか、コレ?

民衆のみなさん
「やったー! 世界に平和が戻ったぞー!!」


強制労働を強いられていた人々も解放され、めでたしめでたし。

そして、ファルコと天帝ルイも感動のご対面を果たすのでした。

ファルコ
「ルイ様・・・! よくぞご無事で!」

ルイ
「ファルコ、貴方がいる限り私は死にません。そうでしょう?」


ファルコ
「・・・! ルイ様・・・」

ルイ
「ありがとうファルコ。私のために・・・どれだけの血と涙を流し続けてくれた事か・・・
貴方に比べれば私が背負った苦労など・・・ほんの僅か・・・。せめて、その傷だけは私に拭わせて・・・。
ファルコ、ありがとう」

ファルコが感無量の涙を流している所でCMへ突入致します。

ケンシロウ
「ぬぁあああああ!」


効果音
「しゃきーーーん!」




第122話 後半 (B part)

バット
「アイン、見えるか? お前が死を賭けて望んだ光景が・・・。
確かに告げよう、お前の最後を・・・アスカに。
そして語り続けよう、お前の生き様を!」

ミュウ
「あら、そう言えばリン様がいないわ?」

一同
「え゛っ?」


和みムードを一瞬にして覆す、
リンのトラブルメイキング能力が発動しましたYO!

バット
「リン! アイツまさか・・・!」


第一話からリンと行動を共にしてきたバットは一瞬でリンの行動を予測する能力が身についてしまった様です。

バット
「なんて奴だ! きっと、まだ地底に取り残されている連中を助けに行ったに違いない!」

その頃、噂のトラブルメーカーリンはバットの予測通り地底を探検していました。

リン
「サイヤさーん!」


どうやら探し物はサイヤ人の様です。

そして謎の天帝パワーで捜索開始10秒も経たないうちにサイヤ人発見!
何気にすごいぞリン!
サイヤ
「リ・・・リン様! なぜ帝都内に戻ってきたんです!
この中にはまだ殺気だった帝都の兵士がゴロゴロしているんですよ!!」


そして速攻でサイヤにお説教を食らってしまうリン。
ですが、もうリンの謎行動を改めさせる事は誰にも出来ないでしょう。
緑の男
「・・・・・・」


そしてそんな二人を岩の陰から見つめる、殺気だった謎の緑ストーカー男が一人・・・。

タイガ
「フッフッフ」


サイヤ
「貴様はタイガ!」

タイガ
「いかにも!元斗緑の将軍タイガ」


本当、この人自己紹介するのが好きですネェ。
これで何度目でしょうか?

タイガ
「その女渡してもらおうか」

サイヤ
「だが断る!」

遂に光り物を抜くサイヤ。
謎のベールに包まれた実力が明らかになるのか!?

リン
「すでにジャコウは野望と共に果てました。貴方も元斗の戦士なら降伏してファルコと共に・・・」

タイガ
「フッ・・・誰がファルコなどに頭を下げる。」


ジャコウに脚刺された時に、助けを求めてた様な気がしないでもないですが・・・そんな昔のことは忘れましたか、そうですか。

タイガ
「俺は奴らの手の届かぬ地へ行く。リン、お前を手土産にな!」

サイヤ
「そんな事はさせないぞ!」


そうだ、行け!サイヤ!スーパー化だ!!

タイガ
「フンハッ!」


緑ビーム発射!!

サイヤ
「や〜ら〜れ〜たぁ〜〜!」

相変わらず威力はしょぼいですが、それでもサイヤをギャフンと言わせるには十分すぎた様です。

リン
「サイヤさん!?」

守る人がいなくなってしまったリン。
残念ながら、誘拐フラグが立ってしまいました。

タイガ
「ゴラァ!」

リン
「もふっ!?」


リンに思いっきりボディーを叩き込むタイガ。
結構容赦ない人です。

タイガ
「フフハハハッ! 見てろよファルコ! お前の作ったこの
宇宙破壊爆弾の起爆装置で帝都ごとブッ飛ばしてやる!!」

その頃、一同はリンを助けに行く様な事はせず、のんびり外で状況を見守っておりました。

バット
「ん、・・・あれは!?」

バット
「サイヤ人だ!」

帝都の中からサイヤが出てきました。
結構ボコボコにされてたのに中々の回復ぶりですね。

サイヤ
「逃げろー! ここは危なーい! リン様がタイガに連れ去られました! 宇宙破壊爆弾の起爆装置もー!!」

サイヤ
「うわーーーー! 
ビッグバーーーーーン!!!」


宇宙破壊の余波にフッ飛ばされるサイヤ。
サイヤ
「ウホッ!」


ですが、ギリギリの所でレスキュー成功。
ついでにケンシロウに抱きしめられ幸せ一杯なサイヤであった。
怒オォォン!!!

悪の居城である帝都が崩れ落ちていきます。
結局砲台から波動砲とかはなかったですね。
ちょっとだけ残念です。
リハク
「・・・・・・ (゜Д゜)」

リハクもあまりの怒迫力に口をポカーン
タイガ
「フッ。ケンシロウ、ファルコ。まだまだ貴様らの戦いは終わらぬ!はるかに過酷な戦いに叩き込んでやるわ!! 必ずや貴様らに死を与えてやる!! フフハハハッ!!!」


ところで、何でタイガがここまで二人を恨むのかっちゅう理由がイマイチよくわからんのですが・・・。やっぱ子供の頃拳法の修行でサンドバッグにされたりとか、顔面に卵投げられたりとかされてたんですかね?

全く関係ない話ですが、最近のいじめ事情はやりすぎだと思います。
ファルコ
「帝都が崩壊していく・・・多くの犠牲者を生んだ、ジャコウの悪魔の城が・・・」
ルイ
「なぜ?どうしてリンだけ・・・。やっと一緒になれたと言うのに・・・」


ミュウ
「ルイ様・・・」
リハク
「天はなぜこの悲運の姉妹に安らぎを与えぬ?
まだ北斗元斗の力が必要だと言うのか・・・二人の拳の力が・・・!」

ちゃっかり最後の締めに入るリハク。
まだだ!まだ終わらんよ!
ケンシロウ
「心配はいらぬ・・・この俺がいる限り、リンは死なん」


「言葉の意味はよくわからんが、とにかくすごい自信だ!」と与作さんなら言いそうな感じ。
そして舞台はアインの埋葬シーンへ。

夕日の色がちょっとヘンかもしれませんが、世紀末に核が落ちたらこんな色になる時もあるんです、多分。
アインはアスカとレギュラー陣に見守られながら、土葬される事になりました。
アスカ
「パパ・・・」
ミュウ
「アスカ・・・泣いてもいいのよ・・・。思いっきり泣いても!」


アスカ
「ううん。私、泣かない。
私が泣いたら、パパ眠れない」
アインとお別れをすませるアスカ。

その気丈な姿に葬儀会場は涙につつまれるのでした。
アスカ
「これ、パパの」


ケンシロウに形見の『アインのグローブ』を渡すアスカ。
ケンシロウ
「なぜ・・・俺に?」


アスカ
「きっと、パパも喜ぶと思うから」

アスカ
「ぐすん・・・」

ケンシロウにグローブを渡したアスカは、感情を堪えきれなくなり胸の中で思いっきり泣くのであった。

ケンシロウ
「アイン・・・お前もまた、俺と共に生きよ!」
その頃、タイガはリンをトラックに詰め込み、はるか彼方にあるという過酷で危険な地を目指していた。
リンは荷台の中で引きこもりながら、今後の人生について考えていました。

リン
「ケン・・・ルイ・・・私は一体どこへ・・・?」


そして名前を呼ばれない哀しき男バット。

タイガ
「降りるんだ…」

どうやら目的地に到着したようです。

それにしてもタイガって、目が青色にも発光するんですね。ちょっとビックリ!

リン
「この音・・・懐かしいこの音は・・・!」


タイガ
「フフフ・・・」

リン
「う、海!? なぜ海が!」

タイガ
「この世に残されたただ一つの海・・・死の海だ!
この海の果てに底知れぬ恐怖の伝説に包まれた国がある。
お前は俺と共にこの死の海を渡りそこへ行くのだ! フハハハハッ!!」
リン
「・・・ケン・・・」


哀れリンはかなりヤバそうな感じの国に
密入国するハメになってしまいました。

そのリンを追い、あの男も動き始めます。

アインの形見のグローブをその手に握りながら・・・。

「死臭漂う死海の果てに、さらわれたリンの救出に向かうケンシロウ。過酷な運命は、ケンシロウを新たなる修羅の荒野へといざない、再び地獄の戦いが始まる!」
by 千葉 繁


次週に続く。




次回予告 (Next)


とらわれのリンを救出すべくケンシロウは行く。
恐怖の伝説修羅の国へ。

次回『北斗の拳』、
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