中央帝都の地下洞窟で出会った天帝。
それは、リンの生き別れの姉ルイであった。

世紀末救世主伝説 北斗の拳2




第121話 (Chapter121)
アインの挽歌!
埃をすてて生きるより熱き死を!!

放映日  1987/06/25
演出  又野弘道
脚本  清水 東
作画監督  金子寛俊
美術  松本健治




第121話 前半 (A part)


リンとルイ、二人の天帝が出会った時、また二つに割れていた天も一つに戻るのだった。
天候をも操る謎の天帝パワーに、世が世なら万の軍勢を自在に操ると言われているリハクもすげぇビックリ!
感動の再開を果たした二人の天帝。

だがそれもつかの間、新たなる殺人トラップが皆の衆を襲うのであった。

アイン
「いけねぇ!天井トラップだ!潰されるぞ!!」
大変です、このままでは皆の衆がまとめて潰れたトマトにされてしまいます!
落石をかわそうにも逃げ場は全くありません。
万事休すかと思われた、まさにその時…。
アイン
「どけ!これは大人の仕事だ!!」


自らの身を盾に皆の衆を守ろうとするアイン。
しかし落石は容赦なくアイン達に降ってきます。
そして皆の衆は落石の下敷きとなってしまいました。
果たしてリンは? 天帝は?
皆の安否が気遣われます。
そんな中、高笑いと共に現れたのはトラップ発動張本人の総督ジャコウ様。

ジャコウ
「フフフフ、エヒャヒャヒャ! 馬ぁ鹿めぇ〜!最初から天帝など生かしておく気などなかったのよ!!」
ジャコウ
「天帝など、ファルコを操るのに利用しただけだ! そのファルコとケンシロウも、もはや力を出し尽くしてヘトヘトよぉ〜! ファルコもケンシロウもブチ殺し、ワシが天下を獲ったるでェ!!!」


まさしく今が人生の絶頂期といった所でしょうか?
その頃、ファルコとケンシロウの戦いはファイナルラウンドへと突入していた。
ケンシロウの体力が消耗した事を確信したファルコはついに奥の手を出す事に…。
ケンシロウ
「義足を…軸にした! 
なんだ、あのポーズは!?」


( ^ω^)
「元斗皇拳奥義!」
( ^ω^)
「ブーンキックするお!!!!」
ケンシロウ
「うぉあーーーー!?」

あまりのハイスピーディな蹴りに、ケンシロウは全く反応できません。
( ^ω^)
「俺は片足故に攻守に一切の死角を作らずお前の体力の消耗を待ったお! 鍛えぬいたこのブーンは必殺の武器となるお!!」
( ^ω^)
「見切れるかぉ! このハイスピーディブーンキックお!!!」


ケンシロウ
「うわぁ〜〜〜〜っ!?」
ファルコのブーンキックの前になす術なく倒れるケンシロウ。
このままではKOされてしまうお!?

( ^ω^)
「とどめだお!!」
だがギリギリの所で受け止める事に成功!

ケンシロウ
「ほおおおぉぉぅ!!!」


ケンシロウの仕返しターン!
ケンシロウ
「あちょーーーぅ!!!」


ファルコ
「うぐっ!?」


ファルコの軸足を回し蹴りで攻撃だ!
思わずダウンしてしまうファルコ。
そしてとどめを刺すべくケンシロウが迫ります。
ケンシロウ
「ほあちゃ!!」


ファルコ
「ぐぁっ!?」


ついにファルコの秘孔を貫くケンシロウ。
勝負あったか!?
ファルコ
「さすがだ…下方の死角から軸足を狙うとは…!」


ケンシロウ
「秘孔・
戈穴(かけつ)を突いた! もはや勝負はついた…」
ファルコ
「それは、どうかな?」


刺さった貫手を強引に引っこ抜こうとするファルコ。

ファルコ
「元斗皇拳二千年の歴史! すでに

北斗封じの奥義
は伝授されている!!」
ファルコ
「ぬんっ!!」


なんと、ファルコは自らの胸を貫き、そのままこんがりバーベキューを始めてしまいました。
これが北斗封じの奥義なのでしょうか?
リハク
「なんと! 細胞ごと滅殺して秘孔の流れを止めたのか…!?」


過激で素敵な北斗封じの奥義を見たリハクはまたまたすげぇビックリ!してしまうのだった。
ファルコ
「戦いはこれからだ…ケンシロウ」


秘孔を焼ききったファルコが再びケンシロウの前に立ちはだかります。
その頃…。

落石トラップに下敷きにされた面々は実は生きていました。
ある一人を除いて…。
バット
「ア…アイン。まさか!?」


リン
「アイン…」


アイン
「………、フッ…」
アイン
「ヘッヘッ…ちょっと重かったぜ…」


普段どおりのニヒルな言動ですが、見た目かなり重症くさいです。
早めにドクターに見せないと危ないかもしれません。
リン
「すごい血が…。血止めを!」


アイン
「待て! 俺は大丈夫だ…。お前が拭くのは俺の傷ではない。ファルコと…ケンの戦いを止められるのは、お前とルイだけだ。無意味に流された二人の血を拭ってやってくれ」
アイン
「おーし! やってやろうじゃねぇか!! 必ずここから抜け出させてやるぜ!」


後半からはアインの命をかけての脱出劇が始まります。
場面は再びケンシロウVSファルコに戻ります。
二人とも力を使い果たし、もはやまともな戦闘を続行出来ない状態となっていました。
激しく抱き合う二人。
ボーイズラブの世界に誤って踏み込んだと勘違いしそうな感じですが、実はそうではなくお互いクリンチして体力を少しだけでも回復させようとしているのです。
ジョセフ
「ケンシロウさん!」


リハク
「すさまじき戦意! 二人は全くの互角!」
ファルコ
「ケンシロウ…なぜもう一寸突きこまぬ? さすればこの命…奪えるはず…」


ケンシロウ
「わからぬ…だが、お前の…何かを語るお前の目が…俺の拳を止める…」
そんなヘロヘロな二人を高みから眺める謎の影!
そう、これはあのお方!!

ジャコウ
「アヒャヒャヒャヒャ! 馬ぁ鹿めぇ〜〜!!」
ジャコウ
「どぉだ! もはや力を使い果たして動けまい!」


相手が弱ったところを見計らって横取り40萬!
これが勝負の鉄則です。

クイズ世界はSHOWby! ショーバイ!
ジャコウ
「狙えぇーーい!!」


帝都兵
「ハッ!」

ずいぶんアナログ式な砲台ですが、威力だけは確かですよ。
ジャコウ
「照準セーーーット!!!」


あとはマークしてファイアーするだけです。
近代兵器(一部アナログ式)の威力、思い知れぃ!!
そして派手に飛んでいくロケットアロー大軍団。
さすがに今の弱りきったケンシロウ達には迎撃は難しいかと思われます。
容赦なく迫り来るロケットアロー大軍団。
果たしてケンシロウとファルコの運命は!?
続きはCMの後で。
ケンシロウ
「ぬぁあああああ!」


効果音
「しゃきーーーん!」




第121話 後半 (B part)

アイン達は怪しげな謎の杭を発見した!

アイン
「どうやらコイツで岩盤を割ろうとしていたらしいな」


ミュウ
「ここは地下水を掘る作業場です。この下に水脈があるはずなんですが…」
アイン
「フム…なら話は簡単だ」


バット
「アイン?」


アイン
「水を使うのよ。この岩盤をブチ抜き、その地下水を噴き出させる」
バット
「なにぃ!?」


リン
「どうやって?道具もないのに…」


アイン
「確かにお前らにぁ無理だろうさ」
アイン
「だが俺にはとっておきの武器がある」


バット
「武器?」


アイン
「コイツよ…このコブシでブチ抜けねぇ物はねぇ!」
リン
「それ以上無理をしたら…やめてちょうだい、アイン!」


アイン
「見くびられたモンだなぁ…俺も」
アイン
「馬鹿野郎!! 一刻も早くケンとファルコを止めねば、手遅れになるぞーーー!!!」


一同
「!」
ルイ
「ファ…ファルコが…」


アインの叫びに出番の少ない天帝ルイ様もびっくり!
アイン
「とにかく任せておけって!
こういう時の為にとっておきのモンを使うのさ…頼むぜ、
我が愛しのゲンコツちゃんよぉ!!」
アイン
「はぁああああ! だおおおぉおお!!」


アイン、魂のゲンコツ注入!!
しかし、岩盤は思ったより強固でした。
虚しく砕ける愛しのゲンコツちゃん。
しかしナイスパパ・アインは諦めません。
皆の為、そしてアスカの為に…。
アイン
「くっ…くそぉー! もう一発だーー!!」


そして、その頃ケンシロウ達は…。
ケンシロウ
「ぬうぅっ!」


ファルコを庇い、ロケットアローを受け止めるケンシロウ。
ですが、ロケットアローは二発だけじゃなかったハズ。
残りの矢はどうしたんでしょうか?
なんと、残りの矢はファルコの部下達が組み体操して防いでいたのです。

ファルコ
「兵士達よ…この俺を、守ってくれたのか…」
ファルコ
「ケンシロウ! お前までもが、何故!?」


ケンシロウ
「汚れた男の手で、貴様は倒れるべき男ではないと…思っただけの事」
ジャコウ
「ミャーハハハッ! このジャコウの攻撃、これからが本番だぁーー!」


ジャコウ様、絶好調!
ジャコウ
「へーヘヘヘッ! 今度の矢じりはなんと
ドリルだぞぉー!」

矢の先がゴッツいドリルにレベルアップしましたYO!
こりゃケンシロウ達も万事休すかもしれません。
ジャコウ
「アーッヒャッヒャッヒャ!! ドリルは男のロマンでぷ〜〜〜!! 二人とも死んでしまえ〜〜〜!!!!」


そして場面は再び地底へ戻ります。
アイン
「ハァッ、ハァッ。チッ、しつこい野郎だビクともしねぇ!」


アインの奮闘虚しく、杭は1_も動いていなかったのだった。
リン
「アイン、やめて! 無理よ…死んじゃうわ!」


アイン
「大丈夫だリン。下がってろ」
アイン
「ぬううぅん! もう一度だ!!」


リベンジマッチを挑むアイン&愛しのゲンコツちゃんコンビ。
アイン
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」!?」

ですが鉄杭の壁は厚かった。
思い虚しく悶絶返り討ちに逢うアイン&愛しのゲンコツちゃんコンビであった。
アイン
「ぐうっ! ヘッ、本当にしぶとい奴だぜぇ」


バット
「よせ、アイン! もうよしてくれ…無茶をしたら本当に死ぬぞ」
アイン
「バット…俺はアスカと約束したんだ。いつの日かきっと、俺の歴史を作ってやるとな…。俺は悪党を追い回す賞金稼ぎだった。だが、ただの賞金稼ぎじゃねぇ。いつかアスカが大きくなって俺を語る時、胸を張って誇れる父になってやると…アスカと約束をしたんだ」
アイン
「俺はお前達の為だけじゃなく、アスカの為にも戦っているんだ!
…だから、邪魔はしないでくれ!」
アイン
「たとえこの命燃え尽きようとも、
全てをこのコブシに賭ける!」
アイン
「ぬおおおぉっ!! 怒ォオオオオッ!!!」


魂の一撃を叩き込むアイン。
そして鉄杭には愛しのゲンコツちゃんマークが刻まれるのでした。

地面にも亀裂が入り、もう一息です。
アイン
「もう一発!」


今度は左のゲンコツちゃんをお見舞いだ!
魂のワンツーゲンコツちゃんによって、砕け散る鉄杭。
魂が肉体の限界を上回った瞬間、奇跡は起こるよ何度でも。
杭を叩き込む事に成功したアイン。
あとは水がブバーッと噴き出せば万事めでたしめでたしなのですが…。
アイン
「…出ない」


ウンともスンとも言わない岩盤。
ミッション失敗か!?
周囲に失望感が漂います。
アイン
「な…なぜ…。なぜ砕けねぇんだ!」


そしてアインは力尽き倒れてしまいます。
バット
「アイン!?」


アイン
「な…なぜだ…。この俺の命じゃ不服だっつーのか…?
贅沢な野郎だな…くそったれめ」
しかし次の瞬間、地面から一斉に水が噴き出してきたではありませんか!
なるほど、時間差で来るとはなかなか贅沢な野郎ですね。
バット
「水だ!」


リン
「水が!」
アイン
「ヘッ…やったぜ…アスカ…」


クライマックスに近づいてきました。
舞台は場外へと移ります。
ジャコウ
「ハッハッハッハ! 発射用意ーーー!」


漢のロマンのドリル直撃でケンシロウ達に止めを刺そうとするジャコウでしたが…。
しかしいきなり地面から間欠泉が噴き出したからさぁ大変!

ジャコウ
「なんじゃこりゃぁーー!?
あぁっ!ワシのドリルちゃん達がーー!
漢のロマンが流されていくぅーーーー!!!」
ジャコウ
「うぉあーー! てかワシも一緒に流されておるでわないかーーー!?」


期せずしてウォータースライダーする事になってしまったジャコウ様。
スリル満点ですね。
バット
「ケーン! ファルコー! 天帝は無事だーー!
敵は…敵はジャコウだけだーー!!!」


ケン達に天帝が無事である事を伝えるバット。
そしてアインは…。
アイン
「リン…見えるか? ケンとファルコが…」


リン
「ええ、ハッキリと」


アイン
「そ…そうか」


リン
「アイン!もしかして目が?」


アイン
「ヘッ…」
アインは力尽きその場に倒れてしまいます。

リン&バット
「アイン!?」
アスカ
「パパ? パパどうしたの?」


アスカは状況がわからずジョセフに尋ねます。
バット
「しっかりしろ、アイン! こんな事でくたばるんじゃねぇ!」


アイン
「へヘッ、もうダメみたいだぜ…俺は…」
バット
「ば、馬鹿野郎! お前には、まだアスカを見守ってやる仕事が残っているだろうがー!!
お前が死んだら、アスカはどうなるんだよー!!!
アスカを飛行船で緑の土地に連れて行くんじゃなかったのか! 親父さんよぉ!!」
アイン
「へヘッ、俺はお前がいるから何も心配しちゃいねぇよ」


バット
「……!」


アイン
「緑の土地はお前達が…きっと作ってくれるんだろう?」


バット
「…あぁ、勿論だとも! …アイン」
アイン
「もっとも、お前達にアスカを預けた日にぁ…とんでもねぇお転婆になるんじゃねぇかと…それが心配だがな…」


バット
「…くっ、馬鹿野郎」
アイン
「バットよ…コレの為に死ぬってぇのは…なかなかのモンだぜぇ…」


バット
「ア…アインッ!」


アイン
「ヘッ…少しカッコよすぎるかな………ま…いいか…」
アイン
「見えるぜ…綺麗な緑の国がよ…」



♪男の命は風
過ぎてみればただはかない夢さ
だけど一粒の愛
肩に乗せてどこか遠く
運んで行ける
そこにおまえのやさしさの雨
注いだならば美しい花
咲くだろう
明日はわからないから
よけい今日が重たくなる
生きてる事が
アイン
「………アスカ………」

静かに息絶えるアイン。
バット
「馬鹿野郎ーーーーー!! てめぇ!
カッコよすぎるんだよぉーーーー!!!!」


次週に続く。




次回予告 (Next)


北斗と元斗、宿命の対決は幕を閉じ世紀末の荒野に光が戻るか?

次回『北斗の拳』、
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