かつて男たちは闘い、この世に一時の平安を残し、天に地に散っていった・・・。
やがて男たちの戦いの歴史は砂の中に埋もれ、伝説が残った。

世紀末救世主伝説 北斗の拳2




第117話 (Chapter117)
アイン危うし!
愛する女に魔の手が伸びた!!

放映日  1987/05/14
演  梅澤淳稔
出  又野弘道
脚本  清水 東
作画監督  山崎展義
美術  砂川千里




第117話 前半 (A part)


ここは、とあるエリア。
長官と賞金稼ぎの間で何やら密談が行われているようです。

賞金稼ぎ
「へッへッへ、いつもすいませんねぇベロン様。こんなに頂いてぇ」
ベロン
「皆で英気を養ってくれぃ」


賞金稼ぎ
「ありがとうございます。私たち賞金稼ぎが今日まで何とかやってこれたのも、全てベロン様の影の援助があったからこそです」


ベロン
「ハッハッハッハッハ!その内たっぷりと恩を返してもらうぜ」


どうやら施しで賞金稼ぎの忠誠度を上げていたようですね。
そんな中、呼び出しを喰らったアインがやって来ました。

ベロン
「おぉ、アイン。よく来たな」


アイン
「俺に用ってのは、何だ?」
実はアインにもプレゼンツあったようです。

アイン
「何だこりゃ?」


ベロン
「毛皮よ、やっと手に入れたんだ。おめぇの可愛い女とやらに着せてやれ」


ベロン様の粋な計らいにアインの忠誠度も上昇気流に乗るかと思われましたが・・・当のアインは思いっきり怪しんでる様子です。

アイン
「またタダでくれるのかぃ? どうも胡散臭ぇが・・・まぁいいや。くれるというのならば有難く・・・」
ベロン
「実は、おめぇに頼みがあってな」


毛皮をGETしようとするアインにお預けを敢行するベロン。

アイン
「頼み?」
ベロン
「アイン、おめぇには散々目をかけてやった。今度はおめぇが俺の為に働く番だ。ケンシロウを殺してくれ。奴はいずれ俺のエリアを潰しに来る。そこでおめぇら賞金稼ぎが一丸となって、軍団を作りケンシロウを倒すのよ。そして軍団のリーダーはアイン、おめぇだ」
アイン
「軍団のリーダー・・・どうも気が進まねぇな」


ベロン
「よし、それじゃあケンシロウを倒したら褒美をやろう。エリアをくれてやる。エリアの長になれるんだぞ、どうだ?」


アイン
「あいにく俺は群れを成すのが嫌いでネェ、獲物は一人で獲るのが主義なんだ。この話には乗れねぇな」


ベロン
「なにぃ・・・!?」
アイン
「悪く思わねぇでくれ。ま、せっかくだからコイツはもらってくぜ」


せっかくだから毛皮をしっかりとテイクアウトするアイン。
そんな友達失くしそうなアインの行動に対し、ベロンはブチ切れてしまうのでした。

ベロン
「ぬうぅ!調子に乗りやがって!!」
場所は変わってここは荒野のど真ん中。
ケンシロウは焚き火の前で絶好調レム睡眠中の様です。
リン
「ケン!」

速攻で安眠妨害を決行するリン。

ケンシロウ
「?」


リン
「ケン、バットがどこにもいないの! 毛布もバイクも見当たらないし・・・」


リンは結構過保護なタイプかもしれません。
ケンシロウ
「フッ、バットに心配はいらぬ事は、お前が一番よく知っているはずだ」


リン
「あっ・・・」


睡眠妨害された為か、バット行方不明な事態も華麗にスルーしてしまうケンシロウなのでした。
そんなケンシロウの姿を崖の上から眺める不審な男発見!

アイン
「フッ、ここにいやがったか」
とりあえず寝っ転がって一人作戦会議です。

アイン
「今夜はここで野宿か・・・。それにしてもベロンの奴、あんな野郎の手下になったんじゃ俺の女が許してくれねぇからな」
そんな一人作戦会議&ボヤキ中のアインの前に何故かいきなりバットが現れました。

アイン
「誰だ!!」
ニヒルなポーズで「犯人は君だったか」てな事言ってるようにも見えますが、そんな事は皆無です。

アイン
「貴様、確か賞金首の手配書にあった・・・」


バット
「フッ、そうだ。俺は北斗の軍のバット。何故ケンの後をつけてくる?」
アイン
「そうか!貴様奴の手下か!!」


敵と見なして戦闘態勢に入るアイン。
この構えはアイン天帰掌と言って、もし誤って倒されても悔いを残さず昇天するという壮絶なる構えだったりするのは全くのデタラメなので良い子は真似してはいけませんよ。
アイン
「知れた事よ! 奴の首を貰うのよ! この拳でなぁ!!!」


アインのゲンコツが空を切ります。
バット
「とぅあー!」


超エビ反りしながらジャンプでゲンコツを回避するバット。
バット
「フッ」


アイン
「へッ、身軽さだけではこの俺から逃れる事は出来んぞ」
アイン
「へあぁぁっ!!!」


バットが立ってる崖ごとゲンコツで粉砕するアイン。
先週同じ事やって悶絶してましたが、あれからこっそり鍛えたのか今週は痛がる素振りすら見せませんでした。
アインはレベルがあがった!?
でもやっぱりバットはジャンプでエスケープ。

バット
「惜しいな」


アイン
「どういう事だ!?」


バット
「お前のその拳ならば、ケンを倒さずとも、エリアの一つくらいはどうとでもなるだろうに」


アイン
「何だと?」
バット
「ついて来い!エリアを一つ獲らせてやるよ」


アインをさり気なく勧誘するバット。
当のアインは・・・。
( ゚Д゚)
な顔になっちゃってます。
まぁフツーは唖然としちゃいますねこの展開には。
我々は北斗はしご部隊〜〜!
縁の下の力持ち〜〜!!
一瞬しか映ってないけど、田舎のカァちゃん見てくれてるかぃ〜〜?
アイン
「オイオイ、何考えてんだ? こんな所に乗っけやがってよ!」


バット
「まぁいいから黙って見ろ」


レギュラー陣ははしごの上で痴話喧嘩してました。
それにしてもアイン、流されすぎ。
バット
「これが西の砂漠最後のエリアだ」


アイン
「ちょ・・・冗談じゃねぇぞ! おい、ここはベロンのエリアだ。どういうつもりか知らねぇが、馬鹿な真似などできねぇぞ!」


確かに顔見知りがいるエリアには殴り込みかけ辛いですな。
バット
「フッ、見ろ」


向こうから全然やる気の無い見回りの兵がやって来ましたョ。
眠そうな帝都兵
「ふぁ〜〜あ、(ビシッ!) まえうしろ〜ひだりっみぎぃ〜〜異常ありやっせぇ〜〜ん!」
(by 千葉繁)
のん気にあくびしてる帝都兵ですが・・・


志村うしろっ!うしろっ!
アイン
「いよぅ!」


眠そうな帝都兵
「あ、どうも。こんばんわ〜」
眠そうだった帝都兵
「って!? アッーーーー!
敵襲だーーー!!」
ハシゴのバランスが崩れ、我々も突撃〜〜!

お二人様入りマース!
速攻で囲まれるお二人様。
すごい歓迎っぷりですナ!
アイン
「てめぇ〜!謀りやがったなー!」


バットに八つ当たりするアイン。
追い詰められるとやっぱりモロかったようです。
バット
「オイ、相手はあっちだろ。戦うか、ここで死んじまうか、どっちだ?」


アイン
「くうぅ〜! バットとか言ったなぁ!」
アイン
「このカタァ、後でキチッとつけるからナァー!!」


とりあえず現状打破の為、周りに群がる帝都兵の皆さんを処理していくアイン。

バット
「フッ、それが利巧だ!」


バットも戦線に加わります。

アイン
「へぇ、少しはやるじゃない。これじゃあ俺が賞金首になっちまうぜぇ!」


ヘッドロックされてる帝都兵
「エェーッ!何するんですか!?」
アイン
「ていっ!」


ヘッドロックされてた帝都兵
「ポアッ!?」


また一人・・・逝ったか…。

アイン
「次はどいつだー!?」
痛恨の一撃!
バットは37のダメージを受けてしまった!
バット、大ピンチ!

ちなみにケンシロウはレム睡眠中なのでほぼ100%助けには来ないと思います。
アイン
「相手は俺だ!」

間一髪で助けに入るアイン。

バット
「すまない」


アイン
「良いって事よ!」


この二人、急造チームですがなかなかの友情パワーを持っているようです。
アイン
「バットよ、何故戦う? 一つのエリアを落とした所で、次は別のエリアの大軍が押し寄せてくる。そして、その次は中央の軍だ。いずれ飲み込まれちまうぞ、きりがねぇんだよ!」


バット
「その時には中央を潰せばいいんだよ! もう既に、反逆の狼煙は上げられたのだ!!」
北斗軍が加勢に来てくれました。

北斗軍兵士A
「我らエキストラも頑張るぞー!」


北斗軍兵士B
「田舎のカァちゃん!見ててくれー!!」
バット
「俺たちにはあの人がいる!後は突き進むだけだー!!」


強大なバックボーンがあると人は強くなれるのですよ。
で・・・当のバックボーン本人はと言うと・・・。

絶好調レム睡眠中でした!!
そんなケンシロウの元へ緊急速報が。

北斗軍緊急レポーター
「ケンシロウさーん! エ、エリアから煙が! 既に何者かが落としたものと思われマース!!」


リン
「えっ!?」


ケンシロウ
「フッ、バットか・・・」


いちおーアインも居ますので彼のことも忘れないであげてくだちぃ。
戦闘も終わり、二人男の語り合いモードに突入しております。

バット
「ヘヘッ、どうだ? エリア一つ見事に獲れただろ?」


アイン
「わからねぇ・・・なんでこんな事やるんだよ・・・まったく!」
バット
「へッ、アンタこそなんで賞金稼ぎなんぞやってるんだ?」


アイン
「好きでやってるワケじゃねぇよ。俺には大事な女がいる・・・その為だ」


バット
「だけど、賞金稼ぎはしょせん賞金稼ぎだ。そんな仕事で稼いだ金で、アンタの女は本当に幸せになれるのか?」


アイン
「何ィ・・・?」
バット
「こんな時代だ。生きてたって死んでたってどっちみち同じだ。俺たちもいずれ死ぬ。だったら・・・俺は自分の好きな奴の為にこの世の中を少しでも変えてやる。アンタはそうは思わないかい?」


アイン
「・・・へッ」
ベロン様、出張からご帰還デース!

ベロン
「ぐぬぬぬっ!アインめ。俺の留守中に北斗の軍の先頭に立って、エリアを落とすとはー! くそっ、くそーっ! 裏切り者の恩知らず野郎がぁー!」
ベロン
「おい、今すぐ賞金稼ぎ共に指令を出せ! アインを殺せとなぁ! ・・・いや、アインの女を襲えとな!! フンフフフ!」


仕返しが怖い後半はCMの後でお送りします。
ケンシロウ
「ぬぁあああああ!」


効果音
「しゃきーーーん!」




第117話 後半 (B part)

我らアインの女襲撃隊〜!
CM明け早々何とも面白い顔をした方々がハケーンされてきましたよ。

アインの女襲撃隊A
「アインの野郎が入れ込んでる女というのはどいつだー!」


アインの女襲撃隊B
「アスカという女はどこだー!」
アイン家執事
「ひょえぇっ! 出て行ってくだちぃ!」


アインの女襲撃隊A
「ほう、どうやらその部屋にいるらしいな」


アイン家執事
「な、なぜこんな事するんでつか!? 一体何のためにアスカ様をぉ!?」


アインの女襲撃隊B
「エリアの長官ベロン様のご命令よ!」
アインの女襲撃隊A
「ベロン様に逆らうのは中央帝都に逆らうのと同じ事。アインもつくづく馬鹿な野郎だぜ」


アイン家執事
「そんな事言わずに出てってくださいよー!」


アインの女襲撃隊B
「だが断る!」


ズバァッ!!!

アイン家執事
「ぎょぇええええ!? あ、アスカ様ぁ・・・ガクッ」


執事の方は87のダメージを受けダウンしてしまった!
冒頭でベロンと密談していた賞金稼ぎ
「アインの女は見つかったか?」


アインの女襲撃隊A
「あ、レン様。この奥ッス」


レン
「んー、どれどれ・・・って、何だコレは! コレがアインの女か!」


アインの女を見てちょいビックリするレンと女襲撃隊。
一体どんなレディなのでしょうか?
その頃、ハニーが襲撃されている事も露知らず、アインは朝日をバックに一人語りモードに入っていた。

アイン
「朝日が目に染みるぜ。賞金稼ぎは・・・所詮賞金稼ぎか」
バット
「アイン!!」


アイン
「なんだぁ? まだ何か俺に用があるのか」


バット
「北斗の軍の野営地へ来い! 傷の手当てくらいしてやるぞ」


釣った魚は逃がしませんよ。
アイン
「おい! お前は何だって俺にそう付き纏うんだ?」


バット
「へッ、よく言うぜ! 今までケンに散々付き纏ってたクセに! ケンはお前にトドメを刺さなかった。そりゃお前が悪い男ではないと知っているからだ。俺もそう思う!」


仲魔になるまで根気よく説得コマンドを実行するバットであった。
アイン
「ぺッ、冗談じゃねぇぜ。いいか!よく聞け。今日は勘弁してやるがな、今度会ったらお前の首も頂くからな!」


バット
「あぁ!覚えといてやるよ!!」


アイン
「ケッ」
お互い別れようとしたまさにその時、地平線の彼方から誰かが駆け足でこちらに近づいてきました。

駆け足で近づいてくる謎の影
「アイン様ー!」


鳥か?飛行機か?
・・・いや、この二分くらい前に聞いた声は、アイン家の執事さんだ!

てか思いっきり斬られたのに、走ってくるとはなかなかの世紀末的生命力の持ち主さんですね。
アイン
「ジョセフ!」


ジョセフという名前だった執事
「あ、アスカ様が・・・さらわれて・・・」


アイン
「なにぃ!? 俺のアスカがーーーっ!!!」


ジョセフ
「すみません・・・私がついていながら」


バット
「アイン、アスカとは・・・お前の女の事か?」
アイン
「誰だ! アスカに手を出しやがったのは!!」


ジョセフ
「賞金稼ぎ共が、ベロンに寝返って砂漠の野営地へ来いと・・・」


瀕死ながらも今後の行動をアイン達に説明するジョセフ。
あまりに見事な解説進行ぶりに思わず目頭が熱くなってしまいます。

アイン
「よしわかった! 待ってろよ、アスカー!!」
帝都兵
「レン達、賞金稼ぎ共がアインの女を連れてただいま戻りました」


ベロン
「そうか、早く見せろ! ・・・って、何かシルエットが男みたいじゃね?」


布越しに見えるのはたくましいおのこの肉体・・・まさか! オカマちゃんか!?
でも実際はこんな感じのキュートでプリチーな女の子でありました。

ベロン
「何!コレがアインの女? そうか、コイツは面白くなりそうだぜ。
ウェへへへ」

幼女を見てほくそ笑むベロン様。
いい年こいて実はロリコンだったとは・・・コイツは盲点でした。
アイン
「アスカよ、生きていてくれ!」


急げパパン!
リン
「えっ、子供!?」

ジョセフ
「実の娘ではありませんのじゃ。しかし、血を分けた親子より固い絆で結ばれております。アイン様は、かつて勇敢な戦士でした。だが、一度だけ・・・」


ジョセフによってアインヒストリーが語られる時が来たようです。
ジョセフ
「傷ついて追われる身となったアイン様に、一杯の水と暖かい寝床を与えた人・・・それがアスカ様の母親でした」
ジョセフ
「彼女の手厚い看病で、アイン様の傷も日増しに癒えたのですが・・・」
アスカママ
「はうっ!?」


後ろから突然賞金首に襲われるアスカママ。

過去アイン
「なっ!?」


賞金首A
「とうとう見つけたぞアイン!」


賞金首B
「覚悟しな!」
過去アイン
「ぬぅうううああああああぁぁぁぁぁ!!!!」


アイン魂の叫び!
過去アイン
「子守パーンチ!!!」


賞金首A&B
「もぺぇっ!?」


怒MAXアインの前に賞金首は瞬殺されてしまいました。
過去アイン
「うおおぉぉぉぉ!!!!」




ジョセフ
「あの日から、アイン様はアスカ様の父親となったのです」
過去アイン
「見ろアスカ、これは飛行船だ。ここよりはるか南の果てに、緑が広がる大地があるという・・・。そこには戦争もなく、川が流れ小鳥が囀っているそうだ。アスカよ! 俺はうんと稼いで飛行船を作るぞ! そしてお前をこの飛行船に乗せて、その緑の大地へ連れて行ってやる!」
アスカ
(ニコッ)


過去アイン
「そうか、嬉しいか! 嬉しいかアスカ!!」


えぇパパンや(涙)
アイン、今まで軽い扱いしてて正直スマンかったとです・・・。
ジョセフ
「私はそんなアイン様に魅かれて、アスカ様の面倒を見ながら一緒に旅を続けてきたのです・・・アイン様とアスカ様にもしもの事があったら、私は・・・私は・・・」


ケンシロウ
「・・・・・・」


無言でその場を立ち去るケンシロウ。
こんな状況で主人公の取る行動と言えば・・・。
ここは悪役商会荒野の砂漠出張所。
3人の悪エキストラの方々がアインが来るのを待ち構えています。

ベロン
「へヘヘッ、娘を人質に取られたアインの泣きべそが早く見たいぜ」


アインの女襲撃隊
「全くですな!ハハハハハッ!」
てな感じで余裕かまして待ってたら、アインがいきなり空から降ってきたのでさぁ大変!

ベロン
「アイン!?」


アイン
「てめぇらーっ! よくもアスカをーー!!」
アイン
「子連れ狼シャイニング右フック!!」


アインの女襲撃隊A
「ガガーリンッ!?」


アインの女襲撃隊AはKOされてしまった!
アイン
「子連れ狼ライトニング左ストレート!!」


アインの女襲撃隊B
「エンデヴァーッ!?」


哀れ、アインの女襲撃隊Bは顔が悪魔超人ブラックホールになってしまった!
そしてベロンを締め上げて鮮やかにチェックメイト!

アイン
「さぁベロン様よぉ! アスカを返してもらおうか!!」


ベロン様、ピンチの為か嫌な汗をかいてます。
レン
「そこまでだアインー!!」


アスカ
「パパーッ!」

レン
「ベロン様を放してもらおうかー?」


アイン
「レン! 貴様俺を裏切るのか!?」
レン
「へっ!裏切るぅー? お前は中央を敵に廻したんだぜぇ。今や立派な賞金首よ! ソーデスヨネ、ベロン様?」


ベロン
「そうだ! 俺が保障する! 賞金は望み通りだ!!」


レン
「へッへッ、目の前に転がってる賞金首を黙って見過ごす手はねぇぜ!! さぁベロン様を放せぃ! アスカの命が惜しかったらな!!」
アイン
「ぐぬぬぬぬっ! アスカー!!」


やむをえずベロンを解放するアイン。
これは非常に大ピンチな状況です。
レン
「はい、ベロン様」


ベロン
「ん、コレはなんだ?」


レン
「通販で購入した
撲殺トゲトゲスティック
です。これでアインを折檻してやってください」


ベロン
「おぉ、なるほど」
ベロン
「おりゃー! ホムーラン!! しねぇえええい!」


アイン
「ぐはーっ!?」


ベロン
「へッへッへ! アインよ、いいザマよなぁ。自分の死に方を選べないのは辛かろうて!」
アイン
「てぃっ!」


ベロン
「おぁー!? 何ナイスキャッチしてんだテメェ! 歯向かうつもりかー!? おーいレン! アスカ苛めちまえ!」


アイン
「・・・・・・ぐっ!」
レン
「へぃっ! ・・・ってアレ!?」


後ろにいる主人公
「・・・・・・」


レン
「何か後ろに嫌な気配を感じますYO!?」


ケンシロウ
「アイン、遠慮するな」
ベロン
「な!なななななっ!?」


アイン
「へッへッ、アンタ」
レン
「いぃいやめろぉお! 放せぇ!!」


ケンシロウ
「ウルサイよ!」


ブスッ!

レン
「イターーィ!! 」


ケンシロウ
「痛いか?」


レン
「痛いですぅ〜!」

ケンシロウ
「助かりたいか?」


レン
「助かりたい! たーすかりたい!!」
ケンシロウ
「・・・・・・駄目だな」


レン
「なんでぇ〜〜!? やめてとめてやめてとめてやめて
とめった!!!」

ナイフが顔面を貫通し、レンは天に召されてしまいました。
アイン
「おい!」


ベロン
「は、ハイ!」


アイン
「その
撲殺トゲトゲスティック貸せ!」

ベロン
「ど、どうぞ!!」
アイン
「あー痛かったナァー!」


爽やかな笑顔ですが、右手に持ってる獲物があまりにも無骨過ぎて心理的な怖さを引き立てております。
アイン
「ドリャー!」


ベロン
「ガブラッチョ!?」


アインの三倍返し大根打法でホムーランされるベロン様の最後であった。
アイン
「アスカー!」


アスカ
「パパーッ!」


親子感動のご対面です。
これにてめでたしめでたし!
アイン
「ケンシロウ、何故俺を助けた?」


ケンシロウ
「お前は今日、愛する者の為に戦った。その心をいつまでも忘れずに生きていけ」


アイン
「ケンシロウ・・・」
アイン
「アスカよ、お前の為に歴史を作ってやろう! お前がいつか、この父を語る時、胸を張って誇れる歴史をな!! 飛行船はその後だ」
アスカ
「えへへっ」


アイン
「そうか、お前も嬉しいか!」


アインが自らの人生設計を建てた所で次回に続く。




次回予告 (Next)


ファルコ語らずとも右足は語る。
その胸のうちに秘められし虚しき過去を。

次回『北斗の拳』、
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