かつて男たちは闘い、この世に一時の平安を残し、天に地に散っていった・・・。
やがて男たちの戦いの歴史は砂の中に埋もれ、伝説が残った。

世紀末救世主伝説 北斗の拳2




第112話 (Chapter112)
救世主、北より来たる!!

放映日  1987/03/26
演出  梅澤淳稔
脚本  戸田博史
作画監督  青井清年
美術  市谷正夫




第112話 前半 (A part)


深夜、北斗の墓を訪れた救世主殿。
肝試しの一環でしょうか・・・?
っと、さっそく幽霊役のコスプレ兄弟が現れました。
一週空けての登場なので、はたして視聴者の皆さんが覚えているかどうか・・・実に不安な所です。

コスプレ兄弟
「北斗の墓を見たものは生かしてはおかぬぅ〜〜〜!」
このコスプレ兄弟、最初の勢いは良かったのですが、あっさり北斗ダブルブレーンクローを極められてしまいます。

コスプレ兄弟A
「うわぁ〜何しやがんだぁ〜!?」


コスプレ兄弟B
「ゆ・・・指が俺の頭につきささってる!?」


結局まともな戦闘シーンすらなく、コスプレ兄弟は二人仲良くひでぶぁ〜!してしまいました。
合掌・・・。
翌日、何者かによって砂漠のエリアGが襲撃されました。
どうやらたった一人にやられたようですが・・・。
リハク
「う、う〜〜〜ん・・・」


うなされているリハク爺さん。
悪い夢でも見ているのでしょうか。
リハク
「か・・・体がアツィ。ち・・・血が震える。」

どうも体が火照って仕方ないようです。
ココまで聞くと、ちょいアダルトな夢でも見てたのかと思われますが、実は違いました。

リハク
「な・・・何かが・・・何かが始まろうとしている!」
天帝兵
「ジャコウ総督さまぁ〜! 砂漠のエリアGが何者かに破壊されました!」

ジャコウ
「なにっ!また北斗軍の仕業か?」


天帝兵
「わかりません! 何しろ何の形跡も残しておりませんので・・・まるでたった一人であっという間に破壊したような・・・」
ジャコウ
「何! たった一人!? ムムム・・・まさか!?」


心当たりがあるんでしょうか?
イヤ〜な感じの脂汗ダラダラ状態になってしまったジャコウ様。
この後、「もっと明かりをぉおお!」と現実逃避してしまうのでした。
その頃、リンとバットは西の中枢エリアに潜入していた。
一般ピープル
「難民だーーー!」


他のエリアから難民が流れてきました。
ゾンビッ!ゾンビッ!どこを向いてもゾンビッ!!
まるでゾンビ映画を見ているような光景が広がっています
どこかのエリアでバイオハザードでも発生したのでしょうか・・・?
ゾンビの中に元天帝兵士がいました。
彼の説明によると、他のエリアがある一人の男に破壊されてしまった為この町に流れてきたとの事。
残念ながらバイオハザードは全く関係なかったようです。
んで説明終わった後、画面が切り替わった瞬間の画像がこれなんですが・・・。
元天帝兵がいきなり空中浮遊してたりと、かなりシュールな光景が展開されています。
画像の使い回しがこういう状況を生んだわけなんですが・・・なんだこの絵!?
所変わって、ここはエリアの司令部内部。

天帝兵
「郡司令バスク様! ただいまエリアJ5が破壊されたという報告が入りました」


バスク
「わかっておるわ。破壊されたのはJ5だけではない。他のエリアも何者かによって次々と破壊されている。確かに何かが起こっている・・・。」
バスク
「だが!! このエリアだけは違う。このバスク様がいる限り何も起こらぬ!」


やけに自信たっぷりなホーガンですが、有言実行できるでしょうか?
数時間後、副司令バロナがリン&バットを発見。
ガチンコの鬼ごっこが展開されていました。
しかし、体格の差は埋めがたくあえなく捕まるリン&バット。

バロナ
「うへへ、ポケモンGETだぜw」
だが中身は見事に人違い!

バロナ
「ん〜まちがえたかなぁ〜?」
バスク
「かまわぬ、この女をひったてぃ! この女を逆賊北斗軍の首領リンとして公開処刑にする!」


バロナ
「は!?」


正直プロレスラーの考える事はよくわかりません。
そして処刑シーンへ。

バスク
「フッフッフ、処刑される人間は誰でもよいのだ。ただリンと言う名さえあればな。この先何人リンが現れようと構わぬ。その度に処刑を行い、群集共は天帝軍へ反逆する事の虚しさを知るのだ。そしてこのバスク様の前では反逆者は消え、人々は我ら天帝軍の足元に跪くのだ!」


なるほど、そんな事考えてたのですね。
バスク様は本当に頭の良いお方だ。
バット
「ばっ・・・馬鹿なっ!」


リン
「コレは一体どういう事なの!?」


本人達御降臨です。

北斗軍団員
「多分、見せしめの為に身代わりを仕立てての処刑でしょう」

リン
「ひどい!何て事を・・・」
ケンシロウ
「ぬぁあああああ!」


効果音
「しゃきーーーん!」




第112話 後半 (B part)

てぇへんだ!
このままだとパチモンリンが処刑されてしまいやす!
北斗軍団員
「やめろっ! リン&バット!よせ、周りは天帝の正規兵で固められている。今出て行っては犬死するだけだぞ!」


バット
「ぬうっ!リンと俺がこれを黙ってみている事が出来ると思うのか! もとより北斗の旗を掲げ、戦いを始めた時からこの命捨てている!」


リン
「アタシには出来ない! 自分が助かる為に身代わりになった人を見殺しにするなんて!」
リハク
「ちょっとまてーぃ!」


バット
「リハク!」


リハク
「バット・・・あの女は助かる」
バット
「何を言ってるんだ!? こんなに警備兵がいるってのに、誰が助ける!?」


リハク
「一人だけそれが出来る男がいる・・・。そして私達はその男の名を知っているはずだ」


リン&バット「・・・!?」
そんな状況の中、体から変な電波を放電しながら一人の兵士が会場内に入ってきました。

放電兵士
「ぴぐ〜! ぷっ、ぷっ、ぷぽ〜〜〜〜っ!? ぱぽっ!」


放電兵士は毒電波を発しながら爆散してしまいました。
リン
「バ、バット・・・!」


バット
「ま、まさか・・・!? あの毒電波は・・・!」
救世主ケンシロウ、華麗に復活!
黒王も独眼流になってパワーアップです。
リン
「ケ・・・ケンなのね」


バット
「こっ、これは! ・・・夢か!」


リハク
「我らの心からの叫びが、今奇跡の男を蘇らせたのだ・・・!」
バスク
「きさまぁ〜〜! 何処から来た! 何をしに来たぁ〜〜!?」


イベント進行を妨害されたバスク様、怒り心頭です。
ケンシロウ
「北より・・・お前たちに
死を告げる為に・・・!」


救世主、キタからキタYO!
バロナ
「上等だぁ〜! 何者かは知らぬが貴様如きはこのバロナ様がひねり潰してやるわ〜!!」


飛行機恐怖症の特攻野郎がケンシロウに喧嘩を売ってきましたョ?
ケンシロウ
「…・臭い息を吐くのは、
それぐらいにしておけ」


バロナ
「な、なんだとぉ〜〜!」


どうやら特攻野郎は歯磨きをサボッているようです。
口臭は男の身だしなみ、良い子の皆は歯磨きを欠かさずするようにしましょうね。
飛び掛ってきた特攻野郎をチョッピングーパンチで迎撃するケンシロウ。
延髄は人体の急所なので、効果覿面なのですよ。
んで地面に頭から突き刺さる特攻野郎の図です。
時間も押してるので、雑魚戦にはあまり時間がかけられないのであります。
一言で言うと大人の事情って奴です。うむん。
んで、今回のBOSSバスク戦へとバトルモードが移行します。

バスク
「この俺様を、さっきのバロナなどと一緒にすると、後でこぉ〜かぃすることになぁーるぞぉ〜!」


妙なアクセントで自分のTUEEっぷりをアピールするホーガン。
果たして上手くいくのかな?
バスクの奥義は「崋山獄握爪」です。
名前からして極悪な感じがしますが、どんな技かと言えば見た目どおりのサイコクラッシャーなのでサイドステップやしゃがみ状態で簡単にかわす事ができます。
回転しながら喜ぶホーガンですが、ぶっちゃけこの状態は横からの攻撃に完全無防備なので、実の所は超危険なのです。
カウンターで星3つくらいは持っていかれるのを覚悟しなければなりませんね。
ケンシロウ
「面白い芸だ。もう一度やってみろ。」


余裕尺々で挑発するケンシロウ。
バスク
「なにぃ! 愚か者めが! 
今度は貴様の内臓を引き出してやるぅうう!!」


何気に直撃し、後は回転するのみです。
バスク
「ぬぅーーーははははっ! 
・・・・・・あぁ!? あれれ?」


全く回転しないという予期せぬ事態に思わずカワイイ口調になってしまうホーガンなのであった。
ケンシロウ
「どうした? 
回るんじゃなかったのか?」


ホーガンが自分で回転できないので、しょうがないから手伝ってあげるケンシロウの図です。

ケンシロウ
「ほぉーら! まわるまわ〜る!」


バスク
「あいででででっでぇ!!!!!」
とどめの一撃をバスクに叩き込むケンシロウ。

バスク
「ばぱぽぷ、ぷぺ〜〜〜!!」
バスク
「あぁ〜、貴方はドナタ様、ひょっとしてぇ〜まったけみょ〜のぉ〜」


後半部分は意味不明な言語を発しながら爆死するホーガン。

ケンシロウ
「ただの、人間だ」
ケンシロウのバトルを観てエキサイトした観客が会場になだれ込んできたぞぉ!
これがリハクの予言した「体がアツィ。血が震える!何かが起きた!?」ってぇ奴なのか!
そんな混乱の中、再開する北斗の拳レギュラー陣。

リン
「ケン・・・」


ケンシロウ
「リン・・・、バット・・・」
バット
「リンを・・・リンをもう一度、貴方に会わせたかった」
ケンシロウ
「バット・・・、漢の顔になったな・・・」
バット
「・・・!? うぅっ・・・ケンっ!!」


リン
「ケーン!」

ケンの胸に飛び込むリン&バット。

リハク
「これで、この世紀末に再び・・・」

リハクがちゃっかりラストを締めた所で次回に続く。




次回予告 (Next)


リンとバットに再会したケンシロウ。
その前に立ちはだかるひとりの男。

次回『北斗の拳』、
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