世紀末、恐怖の支配者ラオウの拳はレイを襲った。
残り少ない命を愛する女マミヤの為に捧げようと決意をするレイ。
だが、マミヤもまた死を予言する星、死兆星を見ていた。
そして、レイの宿敵でありマミヤの肩に烙印をつけた男、南斗六聖拳妖かしの星ユダは村に乗り込んできた。
南斗水鳥拳対南斗紅鶴拳、宿命の対決の幕は切って落とされた。




第56話 (Chapter056)
美しき拳士レイVSユダ!
男の花道に涙はいらぬ!!

放映日  1985/12/19
演出  勝間田具治
脚本  戸田博史
作画監督  桜井美知代
美術  市谷正夫




今週の山場 (Topics)


ユダとの激戦に勝利し、一人小屋の中で最後の時を待つレイ。
その姿はまるで、ホセ・メンドーサとの試合を終えたジョーのようです。
「燃えたよ…、燃え尽きたよ…、真っ白にな…」という言葉がピッタリなシチュエーションだと思います。




今週のお話 (Story)

ユダの計略によって足の自由を奪われるレイ。
形勢は完全に逆転し、レイはユダの放つ「南斗紅鶴拳・伝衝裂波」 によって体を切り裂かれてしまう。
完全に調子に乗ったユダは少しずつ間合いを詰めながら、「切れろ切れろ切れろぉ〜!!」とレイを切り刻んでいく。
ユダ専用サンドバッグと化したレイを救う為、ケンシロウは破壊されたダムへと向かった。
ダムを破壊し村を眺めつつニヤけていたコマクの背後にこっそり忍び寄ったケンシロウは、そのまま首の秘孔を突きコマクを宙吊りに した。
悶絶しながら空中で足をジタバタさせるコマク。
やっとの事で解放されたコマクは、得意の「鉱支猫牙拳」でケンシロウに反撃を試みる。
猫の様な身軽さで飛び掛り、ケンシロウの頬に傷をつける事に成功したコマク。
だが、秘孔を突かれていたコマクは既に死んでおり、平衡感覚を失ってダムの上から落下しつつ、最後は派手に爆発してしまうのだった。
コマクを亡き者にしたケンシロウはそのまま岩盤を叩き割り、ダムを堰きとめてレイの戦いをサポートする。
一方、ユダの猛攻を受けていたレイは体中ボロボロに切り裂かれ虫の息になっていた。
完全に勝利を確信したユダがとどめの「南斗紅鶴拳・血粧嘴」を仕掛けようとしたその時、反撃の機会を窺っていたレイが遂に動いた。
ケンシロウの活躍で足を封じていた水の流れが収まった瞬間を逃さず、気合をいれた平手で水面を叩きつけ見事に空中へと舞い上がるレイ。
最高点まで達するとなぜか画像がオーロラを背景に飛び交う白鳥の群れに切り替わり、技の華やかさをアピールする。
その美しさに見惚れたユダは完全に戦いを忘れてしまっていた。
放心するユダ目掛け、とどめの「南斗水鳥拳奥義・飛翔白麗」を放つレイ。
その手刀はユダの両肩に深々と食い込み勝負あり。
敗北を認めたユダはレイの腕を取り自らの胸に突き刺し、今までレイの拳に魅かれ憧れを抱いていた事をカミングアウトするのだった。
そのままレイの胸の中で大往生の死を迎えるユダ。
その死を見たユダの部下達は一目散に逃げ出してしまった。
その姿を見送りながらユダを哀れむレイ。
だが、 そのレイにも最後の時が訪れようとしていた。
戦いが終わったレイと熱く見詰め合うマミヤ。
しかし、レイの体の崩壊が始まってしまう。
駆け寄るマミヤに「来るな」と拒否権を発動するレイ。
マミヤは形見の肩パットを抱えながら号泣するのだった。
すっかり日も暮れ、レイは死に場所の小屋へと入ろうとしていた。
トキやアイリ、リン&バットに別れの言葉をかけるレイ。
ケンシロウには「生きろ、涙を笑顔に変える為に」という遺言を残し、そのまま小屋の中へ入ってしまった。
レイの死が訪れようとしている所で今週はおしまい。
続きは次回に続く。




今週の強敵 (Character)


戦い終わった南斗の勇者二人の図です。
ちょっと今回はチャチャいれる雰囲気ではないですね。
今回コミカルな部分に関してはコマクさんが頑張っているので、そちらの方に力を入れたいと思います。
というわけでコマクさんです。
村の方を見ながら「ニャーニャー」笑っていたんですが、背後にいきなりケンシロウが現れたのでビックラこいてしまった というシーンです。
いい表情してますね。
余談ですが、原作における毒物イベントはキレイサッパリなくなっておりガッカリです。




今週の北斗神拳 (Battle)


水流で動けなくなったレイ目掛けて、ユダは南斗紅鶴拳「伝衝裂波」で遠距離攻撃を仕掛けます。
掛け声は「切れろ切れろ切れろぉ〜!!」です。
小学生時代、プールの時間でよく真似をしたものです。
ユダが放った衝撃は、水面を伝わりレイの体を切り刻みます。
ちなみにこの技、使い勝手が良いのか後にケンシロウも多用してました。
見ただけでちゃっかり技コピーしているケンシロウ。
ちょっとズルイかも・・・。
振り返りざまに首の秘孔を一突きされるコマクさん。
この後、しばらく宙吊りになりケンシロウに弄ばれます。
苦しみながらも手足をジタバタさせ、なんとかこの状況から脱出する事に成功するのですが・・・。
自由になったコマクさんは、「鉱支猫牙拳」でケンシロウに襲い掛かります。
大げさな名前がついてますが、要は「ニャーニャー」鳴きながら相手を爪で切り裂く猫拳です。
ですが、先ほど突かれた秘孔によってコマクさんは平衡感覚を失い、最後はマタタビで酔っ払った猫の如く フラフラしながら墜落してしまいました。
ここ最近、脇役一直線のケンシロウですが、レイのピンチを救う為ダムを堰き止める という重要ミッションをこなしました。
それにしても岩でかすぎ!!
こんな岩をポイッと投げるケンシロウはやはり凄いと思います。
レイのKOを意識したユダは、フィニィッシュブローの「南斗紅鶴拳・血粧嘴」を 繰り出そうとします。
レイはこのままノックアウトされてしまうのでしょうか!?
覚悟を決めたレイは、最後の反撃に出ます。
気合ゲージをを溜めつつ、全身のパワーを両の掌に集中します。
準備が整ったら、水面に思いっきり叩きつけるのです。
するとあら不思議、その反動で体が宙に舞い上がってしまいました。
見ていたユダ様も「んな馬鹿な!?」とお口あんぐりです。
ちなみにこのシーンは海洋堂の200Xシリーズでフィギュア化されています。
空中高く舞い上がるレイ。
すると舞台はなぜかオーロラを背景に飛び交う白鳥の群れへと変化してしまいました。
水鳥拳の美しさをアピールする為にこの様な手法が使われているのですが、ちと大袈裟すぎる気がします。
先ほどの群れの中から一羽だけ別行動をとる白鳥が現れます。
ユダ目掛けて降下する白鳥が徐々にレイの姿に変化していくのがこの画像です。
ちなみに白鳥効果によってユダは完全に心奪われてしまっているので、次に繰り出されるレイの攻撃を 回避する事は出来ません。
見惚れたユダにとどめの一撃、「南斗水鳥拳奥義・飛翔白麗」を打ち込むレイ。
見た感じはモンゴリアンチョップに似ていますが、その威力は段違いです。
これがユダにとって致命傷となり、この勝負はレイの勝利という形で幕を下ろすのです。




次回予告 (Next)


人の心に想いを残し、水鳥は今、天に逝く。

次回『北斗の拳』、
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