世紀末救世主伝説

2000年の歴史を刻み受け継がれてきた恐るべき暗殺拳があった。
その名を北斗神拳。
天空に連なる七つの星の下、一子相伝の北斗神拳を巡って悲劇は繰り返される。




第32話 (Chapter032)
怒拳四連弾!
ジャギ地獄で待っていろ!!

放映日  1985/06/13
演出  梅澤淳稔
脚本  土屋斗紀雄
作画監督  須田正巳
美術  市谷正夫




今週の山場 (Topics)


ケンシロウの裏拳をもろに顔面に食らったジャギさんです。
口元が完全に陥没してますが、すぐに元に戻りますので心配御無用です。
そんなことより鼻の部分が非常に気になるのですが・・・。
なんと鼻毛が出てるじゃありませんか!
処理し損ねたんですか、ジャギさん?




今週のお話 (Story)

ジャギとの決戦場所はタワー頂上のヘリポートに決定した。
余裕シャクシャクで銃を手放すジャギに 「本当に使わなくていいんですか?」と念を押すケンシロウ。
ジャギはケンシロウに「てめえあの時 勝ったと思ってるんですか!? あの時のことをよーく思い出しなさい!!」とケンシロウに回想を促すのだった。
・・・そう、あれはケンシロウが北斗神拳の正統継承者に任命された日の事だった。
どうしても納得いかないジャギは2人の兄貴に泣きついた。
継承者争いに敗れた者の末路について長々と講演するジャギだったが、 兄貴達の反応は今一つだった。
全く相手にされてないことにムカついたジャギは実力行使で後継者の 地位を手に入れるべくケンシロウの下へ向かった。
一番上の兄貴は「ジャギではケンシロウに歯が立たないが 、ケンシロウは甘いのでジャギを半殺し程度で許すだろう」と予言する。
一方、ケンシロウの所に辿り着いたジャギはケンシロウを銃で脅し、継承権の護渡を迫った。
己の拳で物事を解決できないジャギに対しケンシロウはとうとう堪忍袋の緒が切れた。
裏拳一発でジャギの口を陥没させ、ついでに足の自由も奪っておいたケンシロウ。
ジャギは見事に足を滑らせ無防備な所に百裂拳を叩き込んだ。
ケンシロウは「北斗八悶九断」で ジャギを亡き者にしようとするが、思いとどまりそのままジャギを解放してしまったのだった。
以上、回想終わり。
未だに足を滑らせて負けたと豪語するジャギに半ば呆れつつも、取り逃がした事を後悔し今度こそジャギを抹殺することを心に誓うケンシロウ。
かつてケンシロウにボコられ醜く変形してしまった顔をカミングアウトし 「次はお前の顔を滅茶苦茶苦にしてやる」と宣言するジャギ。
かくして北斗同士の戦いが始まった。
ジャギは「北斗羅漢撃」で先制ヒットを狙う。
自称「素早い突き」でケンシロウに迫るジャギだったがのらりくらりとかわされ全く当たらない。
合間に放った含み針も見事受け止められたジャギはケンシロウの鉄拳を受け1回目のダウンを喫した。
形勢逆転を狙ってマイライフルに手を伸ばすジャギ。
だがケンシロウに突かれた秘孔が発動し銃口が己の顔面を狙うという非常事態に陥ってしまった。
「早くなんとかしないと指が引き金を引いちゃうよ」と冷たく言い放つケンシロウに戦慄を覚えながらも、なんとか腕の秘孔を突いて銃を手放すことに成功したジャギ。
完全に押され気味で後がなくなったジャギは最後の手段にでた。
ヘリポートに備え付けてあったガソリンタンクを 破壊し火を放つジャギ。
ケンシロウは完全に火の海に包まれ、完全に調子にのったジャギは「シンが悪い奴になったのは俺がそそのかしたからだ」と言わなくてもいいことを口走ってしまった。
怒り頂点になったケンシロウはヘリポートの床を鉄拳で破壊し二人は下の階に落下。
火責めが失敗に終わったジャギは必死コイて逃げようとするが、 出口はどこにもなかったので仕方がなくケンシロウと戦うハメになった。
いきなりジャギは南斗聖拳を放ち、ケンシロウは不意をつかれて顔に切り傷(皮一枚分)を負ってしまった。
再び調子にのったジャギはケンシロウに飛びかかるが、 シンに比べれば全然イケてないその速度に業を煮やしたケンシロウは不合格パンチでジャギをフッ飛ばした。
「お前の悪事の被害を受けた4人の怒りと悲しみを思い知るがよい」と高らかに宣言したケンシロウは怒りの拳四連弾を放った。
「一つ蹴ってはシンのため、二つ殴ってはユリアのため、三つ矢を刺しては幼子のため、 そして最後は・・・俺の・・・俺の・・・この俺の怒りだあぁぁ!!!」と、とどめの鉄拳を放ちジャギの仮面は完全破壊され虫の息になってしまったジャギ。
「二人の兄貴は生きている。お前の地獄は始まったばかりだ」という遺言を残しジャギは死んだ。
ケンシロウがそれを聞いてびっくりした所で次回に続く。




今週の強敵 (Character)


今週は「ジャギ」さんとの直接対決を行います。
かつてケンシロウが行った改造手術によって変な顔になってしまったジャギさんは積年の恨みをはらす為に ケンシロウにデスマッチを挑みますが、最後は「恐怖!神経剥き出し男」に再改造されて鉄拳パンチで昇天してしまいました。
アーメン。




今週の北斗神拳 (Battle)


この技は「北斗八悶九断」という技です。
相手めがけて右の拳を振り下ろします。
ボクシングで言うチョッピングライトという奴ですね。
この頃のケンシロウはまだ甘ちゃんなのでこの技も寸止めで終わります。
これが後に災いを招くことに・・・。

腕を振り回しつつ相手に突進攻撃をしかける必殺の拳、名付けて「北斗羅漢拳」です。
ケンシロウに北斗神拳の真髄をレクチャーしてやると自信満々で繰り出したのですが、はたしてどうなる ことやら・・・。
ジャギの攻撃はスローなので全くケンシロウには当たりませんでした。
途中で組み込んだ含み針も、ナイスキャッチされるという駄目っぷりです。
話は変わりますがケンシロウのポーズが微妙に変ですね。
手の反り方が「命」みたいです。
像の胸をスカッと貫いてますね。
ジャギは密かに習得した南斗聖拳でケンシロウの顔の皮一枚を切り裂く事には成功しましたが、背後がガラ 空きだったり、速度がスローだったりとツッコミ所は山程あり、結局ケンシロウには全く通用しませんでした
生兵法は怪我のもとです・・・。
ケンシロウの怒り爆発四連弾の解説をしようと思います。
まず最初はシンの恨みをはらすべく蹴りの連打を打ち込みました。
フッ飛ばされたジャギですが、なんだかシャチホコの様なポージングになってますね。
四連弾の二つ目はユリアの分です。
怒りのパンチ連打をジャギに叩き込みました。
画像を見るとまさに模範的なノビ方をしてますね。
さすが悪役の中の悪役ジャギさんです。
やられっぷりもエクセレント!!
先程のパンチ連打の際、ケンシロウは「醒鋭孔」という奥義を使っています。
これは全身神経剥き出し状態になり、デコピンですら必殺の威力となる恐るべき奥義です。
四連弾三つ目は幼い兄弟からもらった矢を、ジャギの胸に思いっきり突き刺しました。
ジャギは悶絶しているのであり、決して周囲に放電をしてるわけではありません。
四連弾最後はケンシロウ自身の怒りをこめた鉄拳パンチをジャギの顔面にお見舞いします。
それにしてもこれだけケンシロウにケルナグールされたのはジャギが初めてなんじゃないでしょうか。
そのミラクルタフネスぶりに敬礼。




次回予告 (Next)


恐るべき人体実験を繰り返す悪魔が現れた。
それがケンシロウの兄トキの変わり果てた姿なのか?

次回『北斗の拳』、
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